約 1,169,775 件
https://w.atwiki.jp/rituazu/pages/289.html
323 :軽音部員♪:2011/12/22(木) 00 40 26 ID VS65Gv8Q0 唯「けいおん部でクリスマスパーティをしよう!」 紬「いいわね、とびっきりのケーキを用意するわ」 澪「悪くないけど、練習した後だからな」 梓(え……どうしよう。私、二人っきりで過ごしたいのに) 律「はーい、却下却下。部長権限で却下」 梓(gj!) 唯「えー、何でー?私ケーキ食べたいー」 律「唯は憂ちゃんと過ごした方が良くないか? クリスマスに一人きりにしたら、妹が悲しむぞ」 唯「憂は純ちゃんと一緒に過ごすって。私が一人だよ」 澪「それに、律。ちゃんと練習した後のご褒美なら、パーティしてもいいんじゃないか? 動いた後ならケーキ食べてもカロリーは……じゃなかった。 えーと、楽しみがあった方が、練習にも身が入ると思うぞ」 紬「私も皆で過ごしたいな」 律「じゃ、自由参加って事でなら、やってもいいぞ。 ただ、私は予定があるからパスだ。3人でやってくれ」 澪「……ん?」 唯「やったー、ケーキ食べれる。りっちゃん居ないのは悲しいけど」 紬「そうね、でも、予定があるなら仕方ないわ。 ケーキは4つだけ用意するわね」 澪「んー」 唯「てか、りっちゃん、恋人?ねー、クリスマスの用事って、やっぱり恋人?」 律「こ、こぉら唯っ。下世話な事、言うもんじゃありません!」 唯「照れてる照れてる。じゃ、私と澪ちゃんとムギちゃんとあずにゃんで楽しんどくね。 りっちゃんも頑張るんだよ」 澪「うーん……」 梓「あ、いえ。私もちょっと、用事あるので。ごめんなさい」 唯「えー、3人かー。あずにゃんは家族なのかな。 まぁ、しょうがないよね」 律「じゃ、そういう事だから。今日はもう帰るな」 梓「私も帰ります。 あ、クリスマスの件、折角誘ってもらったのに、ごめんなさい」 紬「気にしないで。じゃあね」 律「じゃねー」 ガチャ バタン 唯「そういえば澪ちゃん、さっきから難しい顔して、どうしたの?」 澪「いや、律のやつ、梓が断る前から、3人でやれって言ってなかった?」 紬「そうだったかしら?そうだったかも」 唯「気のせいだよー」 とぼとぼ 梓「律先輩、ありがとうございます」 律「ん、私も梓と二人っきりで過ごしたかったし」 梓「私達の関係をオープンにできれば、良かったんですけど」 律「そうもいかないさ。現部長と次期部長が付き合ってるって知れたら、 癒着とか疑われそうだし」 梓「大変ですね」 律「でも、梓と秘密を共有できるのは、嫌いじゃないよ。 なんか、共犯者みたいで」 梓「いい響きです。罪に汚れた私達にきっと、お似合いの関係」 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/rituazu/pages/85.html
梓「あ、そうだ。逆に律先輩は唯先輩に嫉妬したりしないんですか?」 律「へ?何で?」 梓「私に抱きついてるじゃないですか、唯先輩」 律「んー、仲良いお前ら見るの好きだし」 梓「もし私が他人なら、人ができてると褒めてあげるところですが……。 恋人としては、少しくらい妬いて欲しいです」 律「無理」 梓「ぷんぷん」 律(本当は……妬いてないと言えば嘘になる……かもな。 でも……付き合ってる私が唯に嫉妬するなんて、 唯が可哀想過ぎるよな。だから我慢だ、私) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/rituazu/pages/267.html
一晩で何ラウンドも体力がもたないので毎日攻めと受けを交互に回す律梓 梓「今日は先輩が私を襲う日ですよー」 律「んー今日は眠いからまた明日ー」 梓「またそんなこと言って!3回連続休みっぱなしじゃないですか」 律「一人で慰めればいいじゃんよー」 梓「そ!そんな!先輩、本当に私のことが好きなんですか!///」 律「好きだけど睡魔には勝てないなー」 梓「そんn律「じゃオヤスミ」グゥ 梓「こんなに欲求不満なのにまた逃げられちゃった・・・」 梓「私って魅力無いのかな・・・」グスン 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/2206.html
【黒雨】 ――開け放たれる扉。 そこに立つ、しっかり者の幼馴染。ああ、ホント、こういう時は頼りになるなぁ。 後ろの方では唯がムギと憂ちゃんに拘束されていた。あまり乱暴にしてやらないでくれ。病んでるかもしれないが、そいつは私の大事な人なんだ。 唯「………」 唯が私のほうを見るも、何も言わない。表情からも何も感じられない。 わかっているのだろう、もうこんな時間は終わりだと。幸せな時間は終わりを告げたと。 ……でも心配するな、唯。私はお前を見捨てはしない。唯が正常に戻ったら――いや、戻らなくても、お前は大事な仲間だ。また一緒に、バンドやろうな。 律「……澪、これを外してくれないか」 私を縛り付ける、その鎖を掲げて見せる。扉が開いている以上、これさえ外せば私は自由だ。 自由になったなら…あとは、唯を助ける。みんなと一緒に。私の望みはそれだけだった。 それだけなのに。 律「………おい、澪?」 澪は、私の顔を見ていなくて。 澪「…律?」 律「……おい、どうしたんだよ…」 澪を怪訝に思ったのか、唯を引き連れてムギと憂ちゃんもやってきて。 そして、澪と同じように、私のことを見ていなくて。 澪「律……律! どこだ、どこにいるんだ!!」 律「……み、澪? なんだ? なんの冗談だ?」 紬「…澪ちゃん、落ち着いて。ちゃんと隅々まで探しましょう?」 律「ムギまで……なんだよ、どうなってるんだよ…!」 澪「くそっ……律ッ!!」 律「澪! 私はここだ! 見えないのか!?」 認めがたい仮説が、私の中に浮かんでくる。 認めがたい、認めたくない仮説。 憂「…お姉ちゃん、どういうことなの…? 律さんはいるって言ってたよね?」 唯はその問いには答えない。でも、その目はまっすぐ私を見ている。 唯は。唯だけは。唯だけが、私を見てくれている。 唯「……ホラね。ダメなんだよ、みんなじゃ。そこにいるのに、いることを認めてあげてないみんなじゃダメなんだよ」 澪「どういう意味だよ、それ…!」 唯「わからないなら一生会えないよ、りっちゃんには。あははっ」 乾いた笑いを浮かべる唯を、澪は狂人と一蹴し、部屋をひっくり返すかの勢いで私を探し始める。 ……そんなに必死にならなくても、目の前にいるのにな。 認めたくない、と、私が現実を拒めば拒むほど、視界が暗く染まっていく。 そんな視界の隅に、廊下で手招きする唯が映る。唯を拘束していたはずのムギと憂ちゃんはいなかった。 立ち上がり、唯のほうへ歩く。 ……私を捕縛していたはずの鎖は、その意味を成さず、無限に伸びていた。 【己の意味】 律「――なぁ、唯――」 唯「雨だよ、りっちゃん」 律「……どうでもいいよ。聞きたいことがあるんだ」 唯「答えないよ」 律「そう言うなよ」 唯「絶対答えないよ」 律「答えてくれよ…頼むから」 唯「やだ。ついでに言うと答えない理由も言わない」 律「……なぁ、お前は本当に狂ってるのか?」 唯「………」 律「私とこうして喋れるお前が狂ってるのなら、私は何なんだ? 皆は何なんだ?」 唯が狂っているのか。それとも、他の皆が狂っているのか。 そう聞いてみたものの、その質問に唯がどう答えようと、あるいは答えずとも、肝心な事はわからず仕舞いだ。 律「――なぁ、唯。私は何なんだ?」 唯「…りっちゃんは、りっちゃんだよ。私の大好きなりっちゃん」 律「……唯…」 ハッキリ言ってくれよ。真実を伝えてくれよ。 私の存在が……存在を、肯定か否定かしてくれよ。どっちでもいいから…! 律「……教えてくれよ…ッ!!」 意を決して……私は、唯に平手を喰らわす。 唯「………」 否、喰らわせようとした。 そして、それは叶わなかった。 唯「…りっちゃん、自分をしっかり持って?」 律「……無理…言うなよ…」 私が振るった平手は、唯をすり抜けた。 心配そうに私を覗き込んでくる唯の手を取ろうとした。でも、その手はすり抜けた。 ……ああ、そうか。やっぱり、そうなんだな。 律「……まだまだ、やりたいこと、沢山あったんだけどな…」 軽音部。もっと続けたかった。 ドラムをもっと叩きたかった。 澪をもっとイジって遊びたかった。 ムギのケーキとお茶も、もっと味わいたかった。 ――みんなが普通にやってることを、私もしたかった。 心が痛い。 許されぬ願いを、叶わぬ事を願うのは、そんなにいけないことなのか。 心が痛い。否、熱い。 身体の芯から、心から、燃やされていくようで。きっとこの後の自分は、ただの燃えカスになるのだろうな、とか。 そう思えるくらいの、喪失感。 ――唯を、もっと、ずっと見ていたかった。 律「……もっと、お前とバカやっていたかったよ、唯」 唯「……いいんだよ? りっちゃん、願ってもいいんだよ?」 律「…でも、それは」 唯「いいの。私なら、いつでもいいよ」 唯が私を抱きしめる。抱きしめてくれる。 背中に手を回し、抱きしめ返そうとして……私の手は、腕は、唯をすり抜ける。 これは、気づいてしまった私と、信じている唯の違いなのか。 ――だとしたら、あまりにも不公平じゃないか。 唯「――りっちゃん、今日はもう寝よう?」 唯の子守唄が、今日もまた始まる。 でも、気づいてしまった私に、明日はあるのだろうか? 【最果ての天来に】 抱きしめた腕の中の温もりも。 皆で笑いあった、楽しい日々も。 来るはずだった、明るい未来も。 心から願おうとも――届かない。 そう知ってしまった『私』の心に、たった一つ残る物は―― 【谺】 唯「ねぇ、りっちゃん」 唯「どこかに行くんなら、私も連れて行ってね」 唯「私は」 唯「りっちゃんのいない世界になんて、居たくないから」 唯「もし、もしも明日」 唯「目が覚めた世界に、りっちゃんがいなかったら」 唯「そんな世界に、私だけが残されるくらいなら」 唯「私は願うよ」 唯「どうか、私が――」 律「きっと私に、明日はない」 律「でも、みんなにはある。私のことが見えない皆にも、見える唯にも」 律「不公平じゃないか。私と皆の違いも、皆と唯の違いも」 律「……ズルい。卑怯だ。……妬ましい」 律「なあ、唯。お前の言った事が、私に対する想いが本当ならさ」 律「そばに、一緒にいてくれよ。一緒にいてやるから。ずっと、ずっと、さ」 律「だから、願うよ」 律「どうか、お前が――」 「「明日 目が覚めませんように」」 戻る
https://w.atwiki.jp/moemoequn/pages/276.html
律と 律「なぁ澪~」 戻る
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/1104.html
《田井中 律(366)》 キャラクターカード 使用コスト3/発生コスト2/黄/AP30/DP20 【体操服】 自分がターン開始時以外でカードを引いた場合、自分の全ての【体操服】を持つキャラは、ターン終了時まで〔アクティブ〕、+10/±0を得る。 (なるへそ~。歌を歌いながら走ればいいんだ。) けいおん!!Part1で登場した黄色・【体操服】を持つ田井中 律。<体操服>では必須カード。 ターン開始時以外でカードを引いた場合、自分の【体操服】キャラ全てにアクティブを与え、APを10上昇させる効果を持つ。 ドローカードを使うだけで全体強化が可能。大量展開したターンに使えば一気にゲームエンドに持ち込むことも可能。 勿論このカードも対象となるため、実質AP40・DP20でアクティブ持ちのキャラとなる。 効果を生かすためにもドローカードは多めに投入したい。 同時期に登場した【体操服】の中で唯一レア度3であるためか、スターターではこのカードだけ1枚の収録になっている。 カードイラストは書き下ろし。フレーバーは第15話「マラソン大会!」での律のセリフ。 関連項目 《中野 梓(368)》 《平沢 唯(364)》 《真鍋 和(369)》 収録 けいおん!!Part1 03-066 パラレル けいおん!!スターターデッキPart1 03-066 編集
https://w.atwiki.jp/25438/pages/629.html
1 澪律 2012/12/29 くるぺっこ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14921/1356769542/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る ひねくれ、難しく考える唯といいこの作者はクセのある話を書くな。 レズ作品という気はしないが… -- (名無しさん) 2015-08-11 21 41 32 律澪は禁断の愛的なのが似合う -- (名無しさん) 2013-05-09 22 09 20 切ないけどそんなのも律澪は似合うんだよね。 -- (名無しさん) 2013-05-08 20 58 34 おお… -- (名無しさん) 2013-01-01 11 56 02
https://w.atwiki.jp/rituazu/pages/134.html
連載再開早々二人とも髪をおろすとは なんて以心伝心なんだ え?そこまでシンクロしてんの?どんだけだよw律あずはやっぱり心が通い合ってんだろうなぁ いや、もしかしたら電話とかで 梓「そろそろ髪を下ろそうと思うんですよ~」 律「おーそうなのか?下ろした髪の梓もきっとかわいいだろうなぁ」 梓「そ、そんな・・・褒めたってなにも出ないですよ?///」 律「あはは・・・でも、梓が下すなら、私も下ろしてみようかな?」 梓「律先輩も下ろすんですか?」 律「うん、どう思う?」 梓「い、いいんじゃないでしょうか・・・(髪下ろした律先輩ってかっこいんだよね・・・・どうしよう、想像してたらなんかドキドキしてきちゃった・・・///)」 律「そっか!梓がそういうならそうしようかな!恋人の言うことだから間違いないな!」 梓「り、りつせんぱい・・・///」 みたいな会話があったのかもしれないなぁ・・・なにそれかわいい 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/rituazu/pages/77.html
律「パッド入れてみようかな」 律「……」 梓「おかしーし」 律「おかしくねーし!」 梓「おかしいですよ、膨らみ以前に挙動が。 胸の大きさ誤魔化して、誰にアピるつもりなんですか? 私というものがありながら、逆ナンにでも出かけるつもりですか?」 律「違う、ただのファッションだよ。 別にオシャレの全てが恋愛に結びつくわけじゃない。 自己満足的な要素も入ってんだよ」 梓「失礼しました。 ごめんなさい、律先輩の事になると私疑り深くなっちゃって。 それだけ、手放したくないんでしょうね」 律「そこまで思ってくれてるなら、疑ってくれて結構さ。 疚しい事なんて何一つないから。 後ろめたい事なんて考えつけない程、梓が好きだから」 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/4891.html
唯「だーから、生きていけるように生きていけばいいじゃんって言ってるだけじゃん」 律「・・・」 唯「大きい声出さないでよ」 律「言ってる意味がわからん・・・」 唯「んー、わかんないか。でも私もこれ以上上手く言えないや。それじゃね」 律「って、おい。待てよ」 唯「ごめん、今日あずにゃん家に行く予定だから」 律「いやお前がここに呼んだんだろ・・・」 唯「だってりっちゃん分からず屋なんだもぉん」 律「だからもっとわかりやすく言ってくれって」 プルルルル・・・ 唯「ん」ピッ 唯「あ、うん。今ガッコ出るところ」テクテク 唯「ごめんね、もうちょっと待ってて?」ガチャ 律「え、ちょ、おい」 唯「うん、それじゃね」ピッ 律「唯?」 唯「それじゃ、また明日ねー」バタンッ 律「・・・」 律「マジかよ」 ・・・ ・・・ その日の夜 律「で、どうしたんだ?」 澪『ううん、今日うちに来るのかな-と思ってたから。何もないならいいんだ、ちょっと心配しただけ』 律「そっか、ごめんな。普段入り浸ってるんだし、行かないなら行かないで連絡した方がよかったよな」 澪『いや、いいって。私の方こそごめんな』 律「おいおい、澪が謝るなよ。・・・あ、そういえば放課後だけど」 澪『・・・あ、今日の会議?』 律「え・・・?あ、あぁ・・・そうそう」 澪『気をつけろよ?あまりやり過ぎるとさすがの和も怒るぞ?』 律「あ、あぁ、そうだな。ごめんごめん」 澪『で?』 律「え?」 澪『いや、会議の内容』 律「・・・」 澪『律?』 律「・・・いや、大した内容じゃなかったよ。これなら私行かなくてもよかったんじゃないかと思うくらい」 澪『こらっ』 律「あっはっは、冗談だってー」 澪『全く、仮にも部長だろ?』 律「へーへー、わーかってるって」 澪『・・・りつ』 律「ん?」 澪『あのさ・・・』 律「え?」 澪『おやすみ』 律「へ?今なにか言いかけなかったか?」 澪『それじゃ、また明日な』ピッ ツー・・・ツー・・・ 律「・・・なんだよ、澪まで」 ・・・ ・・・ 数日後 和「そんな風に泣かれても困るわ?」 女「だ、って・・・!」 和「それじゃ私帰宅するね」 女「私は、本気でした・・・!!」 和「そう。で?」 女「でって・・・そんな・・・」 和「あなたが勝手に本気になっただけでしょう」 女「・・・!!」 和「はぁ、もういいかしら。それじゃ」 パシーン!! 和「・・・」 女「・・・最っ低です!」 和「ふぅん・・・」 女「それじゃあ失礼します」ガチャバタン! 和「『最低』ね・・・そこまで褒めてくれなくてもいいのに」 和「・・・なんてね」 ~~~~~~~~~~~~ 屋上 私は風にさらされていた。 今日もこれから澪の家に行くことになっている。 やることは決まっている。だから、きっと私は今日も澪を傷付ける。 あー、ばっかでー。 頭の中で留めておくつもりが、つい声に出してしまった。 一瞬気恥ずかしさを感じるも、そもそもここには私以外誰もいない。 律「・・・」 恥ずかしいと感じたことすら恥ずかしい。 律「・・・」 ここから飛び降りたら楽になれるんだろうか。 なんて、出来もしないことを考えてみる。 時折吹く突風に髪の毛をもみくちゃにされてまでここを離れない理由はわかってる。 澪を傷付けに行きたくないんだ。 律「ホント、ばっかでー・・・」 また突風が吹く。 びゅーっと、煙草の匂いを含んだ風が。 私は慌てて匂いのする方へ顔を向けた。 和「ねぇ、誰がばかなの?」 律「」 和「りつー?」スパー 律「和!?い、いつから居たんだよ!?」 和「いつからって・・・一回目の『ばっかでー』あたりから」 律「ばっかでー」バシン! 和「いたっ」 律「居たんなら声かけろっ」 和「かけたわよ、心の中で」 律「それかかってないから」 和「それにしても律、なんか悩み事?」 律「・・・あっ、っていうか!」 和「何よ、どうしたの」 律「おまっ煙草・・・!」 和「あぁ、これ?確かにこれは煙草だけどどうかした?」 律「生徒会長だろ・・・」 和「あら、責めるの?」 律「まさか。ただちょっとびっくりしただけだよ」 和「そう」 律「もう長いのか?」 和「そんなことないわよ。ここ半年くらい」 律「へぇ。なんで?」 和「うるっさいわね。カッコつけてんの」 律「・・・よくわからん」 和「私の問題なんだから私がわかればいいのよ」 律「それもそうだな」 和「えぇ」 律「・・・」 和「・・・」スパー 律「和」 和「何よ」 律「カッコつけてんだろ?」 和「そうよ」 律「結構カッコいいぜ」 和「そりゃどうも」 律「吸わないとキツいのか?」 和「うーん、どうかしら」 律「そっか」 和「でも、こんなものに依存するつもりもないの」 律「え?」 和「やめようと思えばいつでも止めれるって話よ」 律「吸う奴の半数はそう言うんだ」 和「あら、律の周りには悪い友達が多いのね」 律「安心しろ、同学年の悪い友達はお前だけだ」 和「あらそう」 律「それ、美味しいのか?」 和「何度も同じことを言わせないで。カッコつけてるの、味なんて関係ないわ」 律「そっか」 和「吸ってみる?」 律「!いいのか?」 和「えぇ、はい」スッ 律「えと、いただきます・・・?」 和「はい、召し上がれ」クスッ 律「・・・」カチッ・・・カチッ・・・ 和「あら」 律「なんだよ」 和「火の付け方、知らないと思ってたのに」 律「見よう見まねだ」フー 和「・・・確かに見よう見まね、ね」 律「え?」 和「まぁ、フカしてるだけっていうのも律らしくていいわね」 律「お前いま馬鹿にしたろ」 和「ふふ、さぁ?」 律「くっそー」 和「ところで澪は?」 律「職員室に用事だとさ。私はどうもあそこは好きじゃないんだ」 和「律が職員室好きって言ったらびっくりだわ」 律「だろー?・・・って、和?」 和「なに?」 律「叩かれたのか?頬赤いぞ」 和「あぁこれ?そうよ」 律「なんで・・・」 和「カッコいいでしょ?」 律「何言ってんだお前」 ・・・ ・・・ 同時刻、部室 梓「・・・はぁ」 唯「あずにゃん、どうしたの?」 梓「なんで、こうなるかなぁって・・・」 唯「まぁ、それはほら、私たち若いし」 梓「これじゃ猿です」 唯「猿はギター弾かないよ」 梓「先輩たちが帰ってからギターなんて弾いてないじゃないですか」 唯「あっれー?そうだっけー?」 梓「記憶力まで猿レベルになったんですね」 唯「あー、あずにゃんそれひどいー」 梓「あんなひどいとぼけ方する方が悪いんですよ」 唯「ちぇー」 梓「そろそろ帰りましょうよ」 唯「うん。・・・あのさ」 梓「なんですか?」 唯「前にりっちゃんの血の話、教えてくれたでしょ?」 梓「血・・・?あ、あぁ、あれですか。はい、しましたね」 唯「あれって、なんて言ってたの?」 梓「えー・・・?えーと、確か『好きな人の血なら舐めたい、むしろ飲みたい』って感じだったかと」 唯「うっわぁ・・・」 梓「あれ?引いちゃいました?」 唯「えー・・・?いや、人それぞれだと思うよ?うん」 梓「そうですか、ちなみに私はドン引きしました」 唯「あずにゃんって結構ひどいよね」 梓「ありがとうございます」 唯「うん、今のは褒め言葉」 梓「でも、その話がどうしたんですか?」 唯「うーん?なんでもないよ、ちょっと気になっただけ」 梓「そうですか??」 唯「・・・ふーん。『好きな人』、か」 梓「?」 唯「さってと。帰ろっか?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 唯「和ちゃーん!」タッタッタッ 和「あら、唯じゃない。今日は遅いのね」 唯「うん、ちょっと残って練習してたんだー」 和「家でも出来るでしょうに。あんたって子は・・・あ、梓ちゃんに教えてもらってたの?」 唯「あったりぃー。今もそこまで一緒に帰ってきたんだぁ」エヘヘ 和「・・・ギターなんて弾かなかったんじゃないの?本当は」 唯「さぁねー」 和「全く・・・」 唯「和ちゃんこそ」 和「何よ」 唯「ほっぺたに手の跡がうっすら見えるんだけど?」 和「終わりにしましょうって言ったらひっぱたかれたの」 唯「あちゃー。なんて子?」 和「さぁ?覚えてないわ」 唯「終わりって言うか・・・まだ始まってすらないじゃん」 和「そうね」 唯「っていうかそこまで度が過ぎるとさすがの憂も怒るよ」 和「そうかしら?私と憂は終わったわ」 唯「妹の肩持つわけじゃないけど、この件に関しては和ちゃんが大人気ないと思うよ」 和「あら、言ってくれるじゃない」 唯「事実だよ」 和「・・・憂は真面目だものね」 唯「そうだよ。・・・でもね」 和「何?」 唯「待ってるよ、和ちゃんのこと」 和「・・・知ってるわよ」 7